映像の冒険/ランドスケープ

都写美。映像の冒険は渡辺水季さんの'Between in Gaze'を観ることだけを目当てにしていた、と言っても過言ではない。企画展示そのものは写真技術というか、映像技術・表現の技術史を振り返るといったところで、その延長に現代美術作品が位置づけられていることが解る、といったところ。たぶん、人間の「観たい」という欲望(というのは大げさか)は昔も今も変わらなくて、その技術は洗練を重ねている。
ランドスケープは自然の中の人工構造物を主に撮影していて、山深いところでの構造物というと鉄橋とかダムなので、どことなくダムマニアっぽいモチーフはあるのだけど、フェティシズムは感じない。こんなこと書いてしまっていいのかしらんと思うのだけど、自分の目線と似ていると思いました。自然の中に入り込んでいる人工構造物の絵って面白いんだもん。でも、コマーシャルフォトグラファの方のブログで「むずかしい」と書いてあって、やっぱり自分には見えていないものがあるのかしらん。