ヒロシマ

↑とはまたべつに「土田ヒロミのニッポン」展があって、民俗学的な記録写真の過去と現代の比較も面白かったけど、「ヒロシマ」シリーズがやっぱり胸に迫る。遺品はかつてその品に対応して存在していた人物が突如消滅したことを物語る痕跡だから。帰りがけに途中品川駅の本屋によったら、こうの史代の「この世界の片隅に(上)」が平積みになっていたので購入する、というか購入せずにはいられなかったというか、まあ、ポール・オースタ−風エピソードではあるのだけど、この程度のことなら結構起こっている。
ところで帯には「すずの小さな新しい世界が始まる」とあるんだけど、それは突然終わってしまうんでしょ? なんでそんな読む前からやりきれなくなるような惹句をつけるのか。