■こういう書き方は不遜ですが
「香澄」作品はレトリックなどの点では技術的には並の水準だと思います。構成はあんまり感心しませんでした。
最後に告白形式で説明してしまう手法はあまり感心しません。紙数が不足して慌てて押し込んだような印象があります。紙数不足というのは考えにくいので、ラストのセンテンスを書きたくて書き急いでしまったのだろうなあと思います。
 視点の切り替えは別に珍しい手法ではないのですが、最後の方で突然やられると、やはり戸惑うので、冒頭の方から無理やりにでもこまめに切り替えておいてくれると、そういう作品なんだなという心構えができるので読みやすくなります。「地図屋」がそういう構成になっていますね。
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↑のようにアスタリスクを埋め込んで、読み手に切り替えの心構えをさせるという方法もあります。

■セコイ製品
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2004/01/07/1672.html

■スローガラス
http://www.asahi.com/science/update/0107/001.html

■思った
あちらこちらから公開私信を送られる人は大変だなあと思った。というか、送っている当人にそんなこと言われたくはないか、と思った。