未知なものへの備え

付き合いの長い同僚とSOAについて話をする機会があって、EAIと違いが解らないと言われた。EAIを引き合いに出すのは間違ってはいないけど、そこにSOAの本質は無い。
歳を取ったエンジニアが新しいコンセプトに出会ったとき、既存のコンセプトに当てはめて自分なりに解釈してしまうのはよくある。それはあながち間違っているとも言いがたいのだけど、既存のものに当てはめてしまうというのは、つまり先入観を持ってしまうということでもある。
現代美術に触れるようになって得られたことは幾つかあるけれど、その中で世俗的な利点としては、自分に未知なるものに出会う心構えが自然と身についたことがあると思う。未知なものを未知なものとして、あるがままに見つめる姿勢。未知なものを未知なものとして受け止めるのは意外と難しい。初めて出会ったものを理解するには、先入観をなるべく持たないようにしないといけないのだけど、それは言うほど簡単なことではない。