清水洋秀展,野尻綾希子展

伊勢現代美術館
http://www.ise-muse.com/blog/?p=160
清水洋秀氏の作品は鍛金による写実的な人物像。10年くらい前の作品はどれもハンドガンを手にするか、身に帯びて観客に挑むような視線を投げているのだけど、最近の作品はハンドガンの代わりにタバコを手にして不適な笑みを浮かべている。鉄板を叩いて延ばして着衣の皺を表現していて丁寧な作品だと思いました。ただ、柔らかい曲線はやっぱり難しいのかな。女性とか子供は頬のラインが少しごつごつしているような。
鍛金:http://www.geidai.ac.jp/labs/tankin/
野尻綾希子氏の作品は服とその服が隠している身体を扱ったドローイング。デザインされた被服が自然の身体を覆い隠して見栄えを持たせるという社会的機能を持っているのは確かだけど、裸になったサルである我々にとって被服無しで環境に向き合うのは難しい。まあ、絵はそういう難しい話ではなくて、ふわふわと浮遊した雰囲気。
で、それはそれとしてCAMIへのアプローチ途中の景色。人里離れているわけではないですよ。良い所だと思います。人里からは徒歩5分くらい。ドライブする人にとっては地域ごとの特殊性はあまり意味を持たないようですが、公共交通機関+徒歩という人間からすると最初は面食らいました。名古屋からの日帰りではほぼ限界点だと思います。