妄想コイル(2)

イリーガル目撃事例が増えるのに比例して、意識を失うメガネの子供が増えていく。キラバグを解放することで意識を取り戻すことができるだろうというイサコの推理に従いイリーガル狩りをはじめる探偵局に黒客クラブの面々。しかし、その面子の中からも意識喪失者が出始める。意識喪失者の影にイリーガルとも異なる存在を察知したヤサコ。そんな彼女の前に現れたのはメガバアだった。メガバアはメガジイの人格構造体を呼び戻すためイサコにキラバグが集積していくよう仕向けていたのだった。全感覚を投入した電脳空間での激しい戦闘のすえメガバアは倒されるが、実はそれすらメガバアに仕掛けられたシナリオだった。メガマス社のレベル3フォーマットが実行されるよりも早く、サーバークラスターそのものが強制再起動させられてしまう。それを機に意識喪失者は回復するが、それと共に肉体を持たない人格構造体がネットワークに解放される。そのことを知るのはイサコ・ヤサコたちだけなのだった。
‥‥みたいな話になりませんように。